Ads by Google
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
言葉にならない告白
2009/08/16(Sun)
本日は一時帰国のため、タンソンニャット空港に近い寮。

半年ぶりに日本へ帰国するのである。
(いや、ここを書き込むのも半年ぶりかな・・)

日本での休暇は有給も少し使って10日間だけど。
でも、久しぶりの日本が楽しみである。

ある意味プチ浦島太郎になってなければいいけどね。

寮に挨拶に行ったら・・

「日本に帰ったら、彼女によろしく。」

「おみやげは、日本酒と明太、塩辛でいいよ・・・」

「留守の間のトゥイちゃんはまかせな。」

「最新の洋画ビデオを持ってこいよ。」

みんな言いたい放題なのである。

そう、僕が泊まっているホテルで荷物をまとめて、
ここホン・ハーの寮のリビングで、飛行機の時間待ちをしているのだ。

なんたって、この寮から飛行場まで5分とかからない。
深夜の飛行機に乗って帰るので、
10時頃に、ここを出ても間に合うというわけだ。

.....もうそろそろ行くよ。

「じゃ、我々もお送りに行くか・・・・・」

ここでは、寮の誰かが一人でも帰国する際には、
みんな(日本人スタッフ)が空港まで足を運んでくれる。

自然とそんな寮のルールができている。

タン・ソン・ニャット空港・・・・・・・・・。

夜中の十時にもなるのに空港は活気づいていた。

「ここから中に入って、一番右奥がJAL便のチェックインだ。」

工場長が、僕に心配そうに案内してくれている。

「じゃ、われわれはここからは入れないから・・・・・」

.....うん、ありがとう。

ゲートの中と外はガラスの壁で仕切られているので、
外からでも中の様子が分かる。

よって、中に入ってチェックインの列を待っている間にも、
ガラス越しの外から、
みんな(日本人スタッフ)僕を見守ってくれているのが分かるのである。

ほんと、うれしい限りだ。

「ここ、JAL便の列でいいんですよね。」

.....えぇ、そうみたいですね。

若い日本人の女性が僕に話しかけてきた。

「こっち!、こっち!」

女性が手招きしている方から、スーツケースを2つも持った男性が駆け寄ってきた。

「航空券とパスポート出しといて・・・」

「あ、あ〜・・・」

どうやら若い夫婦らしい。

二人のやりとりが、とてもおもしろい。
ベトナムの人と同じ・・女性上位かな?

.....ここを済ませて税関をパスしたら空港使用税も用意した方がいいですよ。

「あら、そうなの?」

.....たしか、12ドルって言ってたから。

「ありがとう!」

.....コン・コー・ジー。(どういたしまして)

「えっ?」

.....あっ。

つい、ベトナム語が自然に口から出てしまっていた。

おそろしい・・・・・・・。

税関を済ませ、空港使用税を払ってエスカレータで上へ上がる際に・・・

今一度、ガラスの向こうに目を向けると、
まだみんな(日本人スタッフ)が手を振っているのが見えた。

すぐ戻ってくると言うのに・・なんか寂しい感情に包まれた。

じゃ、行って来るね。

・・・・・と、僕は心の中でつぶやいた。

ん?・・・・すると、

ガラスにカタカナで書かれた二文字が目に飛び込んできた。

スキ

そこには、トゥイちゃんが、
ありったけの息をガラスに吹きかけて指でなぞっていた。

思わず僕は、エスカレータを一段踏み外した。

「だいじょうぶですか?」

さっきの若い夫婦が声を合わせてたずねてきた。

そこには、とても仲のいい夫婦の笑顔があった。

そして、その二文字ともに
少し、エスカレーターを逆に踏みおりた。

トゥイは、僕の姿を確認するように・・
ガラス越しになぞった指で喉のあたりを、親指と人差し指を広げながら
軽くつまむようにして下に降ろす動作をした。
IMAGE00060908162.jpg

そう、トゥイはうまく言葉が伝わらない時に、
よく手話を使って伝えようとする。

ベトナムで障害者のために色々と勉強しているからだ。

.....トゥイ。

それは、トゥイからの言葉にできない告白だった。
この記事のURL | 未分類 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
酒と泪と部長と女
2009/05/24(Sun)
.....部長、とっても若い彼女ですよね。

「23歳だよ。・・・」

.....にじゅ〜さん!!...ですか!?

ダムセンパークを後にして、部長と二人、
サイゴン市内の日本料理店で夕食をご馳走になっているのだ。

もちろん、部長の前には日本酒、刺身、天ぷら・・・
お客さんも、この市内で働く常連の日本人ばかりだろう。

「日本にいる実の娘と同年齢かな。」

................はぁ。

「でもな、そこに愛なんていうものはないかもな。」

.....と、言いますと?

「お互いがボランティアを楽しんでいるんだよ。」

.....ボランティア?

「彼女に服やお金を与える代わりに・・・
私はこうして、ベトナムの休日を楽しませてもらっている。」


................。

「これって悪いことかな?」

......僕には分からないけど。

「世間一般からみれば、、日本に奥さんや娘までもいるのに、ここのベトナムの若い女性と・・・
不謹慎と思っているんだろうね。・・そう思われてもしょうがない・・・・・・」


.....別に、そんな風には.......

「私は彼女に、実の娘を重ねている。」

.....むすめ?

「日本で、二十歳過ぎた実の娘と父親が、こうして遊べるか?」

................。

「私の前では、笑顔さえ見せなくなった娘に・・・・・」

................。

そこには部長の家庭生活を一瞬垣間見たようであった。

「ダムセンでの彼女のあの笑顔・・・・見ただろう。」

.....うん。

「たとえ、その笑顔をお金で買っているとしても・・私はそれで満足だよ。」

................。

僕は、部長に何も言えなかった。

「それより、後藤君の方が心配だな?」

.....え?

「だって、私はお金でつながっているようなものだから、
円だけに、縁が切れるのもたやすいことだ。」


................。

「後藤君とトゥイちゃんとの間には、それがないよう見える。」

................。

「後藤君がいくら、彼女をお友達だと思っても・・
彼女はそう思ってないんじゃないかな・・・・」


................。

「いつかは日本に戻るんだよ。
あまり深入りすると、トゥイちゃんがかわいそうだよ。」


................。

そんなこと考えもしなかった。

「後藤君には、ちゃんと日本に待っている彼女がいるんだろう。」

.....そうだけど.....

「後藤君の彼女のことはよく知っているつもりだよ。
日本の本社の総務でよくやってくれているし・・・・・
そして、トゥイちゃんのこともよく知っている。
お互いとてもいい子だよね。
天秤にかけるようなことだけはしないでくれよね。」


ぼくは、この時初めて日本酒の味を覚えた・・・・・

そして・・・・・・

来週には、半年ぶりに日本へ一時帰国(10日間)するのである。
この記事のURL | 未分類 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ダムセンに羽ばたこうとする蝶
2009/05/17(Sun)
ダムセンパーク・・ホーチミンから一番近いアミューズメントパークだ。

個人的にもうちょっとダムセンパークでの出来事を話そうと思う。
この日、初めて行ったのにとても、とても思い出深い場所となってしまったからだ。

blogsty090517.jpg


「ネェ、ハヤク・・・ハヤク・・・」

トゥイがパーク内の池の周りを、早足で駆け出した。

どうやら、元気を取り戻したらしい。

氷の祭典を見た後、
少し歩いたところでしゃがみ込んでしまったときにはどうなるかと思ったけど・・

パーク内にある動物園の猿や鳥、水族館の魚たち・・

そして、たくさんの植物の中で舞い踊る蝶たちが、
彼女に元気を与えてくれたのだろう。

.....ディー・ダウ?(どこへ・・?)

「ミテ、ミテ・・・キレイ・・・」

彼女が指さすパーク内にある岩山には、
これから羽ばたこうとするかのような真っ白い蝶・・・・・

そう、ウエディングドレスをまとった花嫁と花婿が留まっていた。

「・・・キレイ・・・・」

そこには、まさに夢見る乙女のような表情をしている
ふつうの女の子(トゥイ)がいた。

その瞳の中に映るっているのは、
真っ白いウエディングドレスの花嫁・・そして・凛々しい姿の花婿・・・・・

blogsty09051722.jpg

結婚記念撮影。

カメラマンが二人のこれからを導くようなすてきな表情を撮っている。

それは周囲の目線を気にするようなものではない。

僕からみると、とても照れるようなポーズや表情を自然と、
このパーク内で撮っているのである。

もし、日本のディズニーランドを舞台に一般客と混じって
結婚の記念撮影が許されるのなら・・・・・・

ある意味、ミッキーやドナルドよりも注目されるだろう。

「ネェ、ワタシタチ・・オナジバショデ・・トリマショ・・」

.....えっ?

「シャシン・・・トル」

まさか、あの岩山に立って新婚さんと同じような写真を撮るってこと・・・

いつのまに、僕の横にはカメラをぶら下げたおじさんが立っていた。

パーク内で写真を撮って商売にしているカメラマン?だ。

「イイデショ?」

結局、一緒に写真を撮るはめになったのだ。
やっぱ、なんたって・・・ここでの選択権はトゥイにある。

「OK?・・・・・No,No・・Yes,OK!」

岩山から見下ろすとカメラマンが大きな声で僕たちに指示をしていた。

あ〜・・恥ずかしい。

気のせいか彼女が僕に少し寄り添ってきた。

きっと、大きな声で・・もっと寄り添って・・と、でも言っているのだ。

「アノ・・カメラマン・・オモシロイ・・」

.........................................σ(--#)

そのときカメラマンの声とともに・・・

「後藤くん!」

岩山の下から、見覚えある二人が目に入ったのである。

.....あっ!

ガシャ☆

シャッターを切る音・・いままでにない最高の一枚(表情)になった。

blogsty09051733.jpg

そして・・・・・・

そこには、前にボーリング場で楽しんでいた部長と・・あの時の彼女?がいたのであった。

この記事のURL | 未分類 | CM(0) | ▲ top
暖かくて冷たい君の手
2009/05/10(Sun)
来てしまった。

寮からトゥイちゃんのバイクに乗って30分ぐらいだろうか・・・・

damsenprak56.jpg

ここがダムセン公園だ。
ベトナムのディズニーランドとも言えばいいのかもしれない。
いや、ディズニーランドは言い過ぎである。
遊園地と動物園の複合施設かな?

「ハイ、チケット。」

トゥイにお金を渡して、チケットを買ってきてもらったのである。

.....カム・オン、ニャ。(ありがとう)

しかし、トゥイの日本語の返答を僕がベトナム語で返しているのである。

おかしなことだ。

「ハヤク・・ハイロ。」

.....うん。

完全に主導権はトゥイにある。

ダムセンパークのゲートでチケットを切ってもらい中に入ると

「ヨカッタ・・・」

.....タイ、サオ(なにが?)

「コレ・チケット・・ベトナム・・リョウキン」

どうやら、僕の入場券はベトナム人用らしい。
外国人用はチケットが別で高いのだ。
(*現在はそうではない。)

僕がゲートを無事に追加できたってことは、いちようベトナムの人だと思われたってことだ。
会社の昼休みに毎日、外で寝ていて黒く焼いた甲斐があったってことだ。

「ネェ・・ドシテ・・ボウシ・・フカイ・カブル?」

.....あぁ。

「モウ・・ゲート・・トオッタ・・ダイジョウブ・・デスネ・」

.....そ、そうだね。

違うことで大丈夫でないのである。

こんなとこでタムさん達にでも出会ったら大変なのだ。

中に入ると湖を囲むようにきれいな緑が生い茂っていた。
家族連れやカップルも多く、そして賑やかだ。

「アレ・デスネ。」

トゥイが向かうところには、大きな仮説テントが目に飛び込んでくる。

「ハヤク・・」

どうやら氷の彫刻展らしい。

中に入る前に係員から厚めのコートをかけられる。

テントの中はまさに、氷の世界。

札幌の雪祭りのように、鮮やかな氷の彫刻が
このテント内に順路を通って、あちこちに並んでいた。

そこには、統一会堂(旧大統領官邸)やホーおじさん記念館までもが氷で再現されてあった。

blogaz0510.jpg

.....カーム、ライ?(寒い?)

「スコシデスネ。」

そのときトゥイが僕の手を握ってきた。
妹のように思ってたきたトゥイにドキッとした。

「イキ・・シロイ。」

口元から出る白い息とともに、
トゥイの手はとても冷えていた。

「ミスターゴトウ・・テ・・アタタカイ・・デスネ。」

どうやらトゥイは、このテント内の温度を想像してなかったのかもしれない。
僕にとっては、まだ日本の冬のほうが寒いと感じるのに。

.....チューン、ター・ディー、コーン・ヴィエン、ディー?(公園に行こうか?)

僕は、ここを出て公園に戻ることを話した。

「ダイジョウブ・・デス。」

いじらしいトゥイに胸が詰まった。
どう見たって、トゥイの体は小刻みに震えているのに・・・

無理しているのは、多分僕に、ここを見せたくて誘ったに違いないからだ。

僕は、トイレに行きたいと言いながらテントの外に出るように促した。

そして、テントを出てコートを脱ぎ、白いTシャツから見える
トゥイの腕には・・

鳥肌が立っていた。

やはりベトナムの人は、
日本の冬のような寒さには順応していないのだろう。

.....ギー?.....How about stopping at that bench for a rest?

ぼくは、湖のほとりにあるベンチで休もうと話した。

「アリガト・・デモ・・・タイジョウブ・・ダイジョウブデスネ。」

そう言うと、トゥイは僕の手を握ったまま公園内を歩き出した。

「トイレ・・ダイジョウブデスカ?」

僕は、トゥイの手を強く握りかえしながら・・・こう答えた。

.....ダイジョウブ、ダイジョウブデスネ。

そして、さらに帽子を深くかぶり園内を歩いた。
この記事のURL | 未分類 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
二つのデートの誘い
2009/05/06(Wed)
「Will you be free next Sunday? 」(今度の日曜日は空いてますか?)

.....why?

「Would you like to go for Dam Sen?」(ダムセンに行きませんか?)

.....Dam Sen?

ダムセン・・・ダムセン・パーク。

ホーチミンから一番近いアミューズメントパークだ。

昼休みに総務の子達が誘いに来たのである。

.....Thank you. .....but another schedule.

断るしかなかった。

タムさんと仲良くなるほど、なぜか後ろめたさを感じるのである。

なんせ最近、北沢さんが飲みに誘ってくれない・・・・・・

僕が寮を出て、ホテル住まいってこともあるのだけれど、
ぶっちゃけ口に出しては言えないが、どう見たって北沢さんはタムさんのことが好きだ。

それに、日曜日はトゥイちゃんとのベトナム語レッスンがあるし・・・・・
(本当に、真剣に教えてくれるのでトゥイのを断るわけにはいかないのである)

...........Xin lo^i (ごめんね)

そして日曜日-

ホテルの朝食を済ませ
誰もいないプールバーでバーテンのお兄さんと二人、ビリヤードを楽しんでいると・・・

「Mr,Gotou, there is a phone call for you・・・」

.....電話?

ホテルのレセプションの子が僕に電話がきていると言っている。

.....Alo^! (もしもし)

「なにが、アローだよ、おれだよ!」

.....か、課長!

「ちょっと、寮に来られるか・・・・ガチャ☆」

な、何なんだよ、いきなり切っちゃって!

なんかやらかしたかぁ〜

・・・・・・・・

.....Please call a taxi.

僕は、すぐにタクシーを呼んで寮へと向かった。
なんせ、タクシーで10分とかからない距離なのである。

寮に着くと・・・・・・・
呼び鈴を鳴らすまもなくドアが開いた。

「お、後藤、待ってたんだぞ。」

.....なんすか?..いきなり電話切れちゃって...

そういうと課長が耳元でつぶやいた。

「わるいな、それよか工場長の相手してくれや、また朝からなんか料理を作ってるから・・・」

....はぁ。

「我輩は、外にバイクタクシーを待たせてあるから撤退する!」

....か、課長。

「あ、そ、そう、寮にいるのは工場長だけだよ、後のみんなは出かけちゃっているからね。」

................。

.....なんなんだよである。

キッチンでは、工場長がひとり奮闘していた。

.....工場長。

「おっ、後藤!・・・ちょうどいいとこに来たな。」

....なんか大仕事ですね。

「そうか?・・なら手伝え・・・この生地を・・・・・」

そばを作っているのである。

「あれ?、課長はどこ行った?」

.....さぁ〜

「ま、いいか・・そういえばさっき、後藤に電話があったぞ。」

.....日本からですか?

「トゥイちゃんだよ・・・ずいぶん日本語うまくなったな・・・電話で話していて感心したよ。」

.....僕と違って、頭いい子ですから。

「言わなくても、分かっとる」

.....そうですね、なのに僕はベトナム語ぜんぜん・・・・・

「それよか、公園へ行くのを誘いたいみたいだったぞ。」

.....公園?

「なんでもそこで、氷の祭典をやっているらしいよ・・・ダムセンパークって言ってたな。」

.....ダ、ダムセンパーク!

「知ってるのか?」

.....ちょっと。

「こっちに来るように答えてやったぞ。」

................!!

「ついでにトゥイちゃんに、わしの作る日本そばとベトナムのフォー、どっちうまいか食べてもらおうと思ってな。」

................。
この記事のURL | 未分類 | CM(0) | ▲ top
| メイン | 次ページ